お家に掛けられる現代アート作品をご紹介し、日常にアートを取り入れる楽しさをお伝えできればと思い綴っているブログです。
作品や作家を知ることから、あなたにとって特別な作品との出会いに繋がれば嬉しいです。
今回の動画では、朝比奈賢 展[読書愛から生まれたアート]をご紹介します。
ー2024年1月13日(土)~1月28日(日)に開催された展覧会の動画ー
会場:小田原駅東口図書館 多目的スペース
展覧会を動画で楽しむ
人生の岐路や行き詰まった時には、本を読んで欲しい。本を通して、心と心が通じ合える、かけがえのない人と必ず出会えます。なぜなら、私たちと同じような悩みを過去に経験した人は必ずいて、そのことを文字で残してくれているからです。この個展では、私の人生を支えてくれた本をテーマに制作します。
展覧会DMより引用
この展覧会では物語の場面を視覚的に表現する試みをしているのだが、文章からの想像だけでなく作家本人の体験も織り込んでいる。
例えば朝日を表現するために、まだ暗い早朝から山に登り、360度見渡せる場所で空が明るくなる様をスケッチすることで体にその情景を染み込ませる。
実際に見た光景と、物語の場面のイメージを紙の上で近づけ、広げていくといった工程だ。
このような制作の背景には朝比奈さんがライフワークにしている〈記憶のスケッチ〉が深く関わっていると考えられる。
〈記憶のスケッチ〉については下記の「現代アートのアトリエからNo.8」でふれていますのでご参照ください。
しかしそこに至るまでには前段階がある。文章を読み込むだけでは体に浸透するまでにはならない。音読し、耳からも。書き写し、手の感覚からも。使える感覚を駆使して染み込ませる作業が必要だったそうだ。
そのように一つ一つ作り上げていく作品は、紙に絵の具をのせる本番の時間は3時間程度。なぜなら透明水彩は時間との勝負だからだ。
水張りし、水分を吸った状態の紙はしっかりした厚手の物(アルシュ紙)を使い、色素によって動きが異なる性質を活かした乗せ方でコントロールしながら描いていく。乾いてしまう前に仕上げる。
「暁(あかつき)」習作Ⅰ
「ジャン・クリストフ」第1巻「暁」より
透明水彩、アルシュ紙
「暁(あかつき)」習作Ⅱ
「ジャン・クリストフ」第1巻「暁」より
透明水彩、アルシュ紙
朝比奈賢さんの制作についての動画はこちらから↓
朝比奈賢さんのプロフィール、コンセプトなどはこちら↓
朝比奈さんが主催する「湘南アートベース」についての動画はこちら↓
湘南アートベースについてはこちら〈記憶のスケッチ〉にも触れています。↓
朝比奈賢さんの作品はこちら↓
これからの展覧会
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DEアートでした。
作家:朝比奈賢
会場:小田原駅東口図書館 多目的スペース(ミナカ小田原6F)
協力:小田原駅東口図書館
撮影・編集:DEアート
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