作品との出会い、現代アートをお家で楽しむ事をテーマに、ギャラリーで働いていた経験を活かした情報を発信しています。
作家や作品を通して、現代アートを身近に感じられるようなご提案をしていきますので、お楽しみに!
今回の動画は、作家の利根川佳江さんの展覧会をご紹介します。
「 利根川佳江展 ーあふれてくるかたちー 」
2022年5月18日(水)~5月30日(月)
ギャラリーNEW新九郎
こちらの展覧会は終了しております。
動画で楽しむ展覧会
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個展に寄せて
私は大学では油画を専攻しましたが、在学中から木材を使った半立体作品を作り始め、1995年頃からは、発泡スチロールや金網に石粉粘土をつけたり、紙、針金、そのほか様々な素材を使って、有機的で抽象的な形のレリーフ状の立体作品を中心に制作してしてきました。
今回は、色による表現を試みた平面の小品と、色紙、雑誌、新聞紙など身近にある紙を主材料にした立体を展示します。紙は、扱うのが難しいですが、質感が味わい深く幅広い表現ができる面白い素材です。
作品は、自分の内側から自然と湧いてくるものを大切にして、試行錯誤を繰り返し形にしていきます。形を作るのが楽しくて、特に生命感のある有機的な形は飽きることがありません。作りながら頭の中で次々とアイデアが展開していくことがあり、そんな時は無限の可能性や自由な世界を感じ、とてもワクワクします。
今回は新たな試みも加わり、面白い展示になるといいな、と思っています。
利根川佳江
略歴
1987年 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
個展
1996年 すどう美術館(つくし野)
1998年 ぎゃるり・しらの(銀座)
1999年 湘南台画廊(湘南台)/ すどう美術館(銀座)
2000年 クラインブルー(神保町)
2001年 GALLERY KLAMMER(目黒)
2003年 湘南台画廊(湘南台)
2010年 すどう美術館(小田原)
2012年 GALLERY + SHULABO(浜田山)
2013年 ギャラリィ無有齊(門前仲町)
2014年 クラインブルー(神保町)
2015年 すどう美術館(小田原)
2016年 大磯アートハウス(大磯)/ TATOPANI(江古田)
2020年 ギャラリー檜B(京橋)
2022年 ギャラリーNEW新九郎(小田原)
グループ展
1995年 第1回「若き画家たちからのメッセージ展」
[すどう美術館賞受賞]
2002-2008年 WAVE AGE展(すどう美術館)
2005年 100 Artists for a Museum(Casoria イタリア)
2006年 アートフェアPURO ARTE(スペイン)
2010年 海抜1000m展(Tri Angle)
2012. 13年 JAPON CONTEMPORANEO(Guadalajaraスペイン)
2014年 インサイドエスキース展(画廊るたん)
小田原アートホテル「わたしの一部屋」展(ホテルグリーン)
2012-2019年 小田原もあ展(すどう美術館、寄木ギャラリーツユキ)
2015.2019年 Drawing Show展(ギャラリー檜)
2017年 SLOVENIJAPONSKA 境界を超えて(スロベニア)
花展(GALERIE SOL)
2018年 INCIDENT ACCIDENT 4(ポーランド)
2020年 「須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり」展(多摩美術大学美術館)
2021年 小田原もあ10周年アーカイブ展(小田原駅東口図書館)
2022年 「百花 for Noriko Sudoh」展(落合館)
他多数
2011-2017年 東日本元気アートプロジェクト[GAPPE]の活動に参加
(岩手県の大槌町などでアート活動)
2013年 第2回 西湘地区アーチストインレジデンス[ARIO]に参加 (小田原)
これからの展覧会
百花 Ⅱ 2023
作家:一森京子・金子牧・周平・髙橋玉恵・利根川佳江・松田英・渡辺洋子
会期:2023年4月25日(火)〜5月1日(月)
時間:12:00〜18:30(最終日17:00まで)
東京都新宿区矢来町158
TEL 03-3266-0461
地下鉄東西線神楽坂駅出口1bより徒歩2分
作品と暮らすということ
現代アートは、その時の流行や、激しい表現の作品が注目されがちですが、家に掛けるとしたら、私は穏やかで軽やかな作品を好みます。
利根川さんの作品は、暮らしの中で楽しむことに適している。
利根川さんの作品と長く暮らしてきて思うこと。
その魅力は、まず第1に飽きることがない。
毎日見ていますが、その穏やかに軽やかに存在する様は、私の心の糧になっています。
第2に、性別や年齢層を問わず楽しめる。
家族は全員、子供から大人まで、現代アートに馴染みのない夫にも抵抗なく受け入れられる作品ですし、子供たちにどの作品が好きか聞くと利根川さんの作品は必ず上位に入ります。
作品を家に掛けて10年くらい経った頃、ふと夫が「こういう作品はやっぱり必要だと思う。」と急に言い出した。何も分からなくても、何も感じない訳ではなく、作品と長く過ごすことで暮らしに馴染んでいくのも、アートのある暮らしの醍醐味かもしれない。
展覧会、特に個展に行くと、穏やかで軽やかな作品ばかりではなく、ハッとする鋭いものを感じる作品や、挑戦的な作品に出会えることも楽しい。
利根川佳江さんの近々の展覧会は上記しています。機会が決まりましたら足を運んでいただき、作品を前にしてみてはいかがでしょうか!
ご自宅や会社等で、現代アート作品を楽しんでみてはいかがですか!
作品のお問い合わせや、展示の相談なども承っております。
作品についてのお問い合わせは、トップページのお問合せからご利用できます。お気軽にコメントお待ちしております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
作品との良い出会いを!
DEアートでした。
作家:利根川佳江
協力:ギャラリーNew新九郎
撮影・編集:DEアート
音楽引用:VLLO
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