お家に掛けられる現代アート作品をご紹介し、日常にアートを取り入れる楽しさをお伝えできればと思い綴っているブログです。
作品や作家を知ることから、あなたにとって特別な作品との出会いに繋がれば嬉しいです。
今回の動画では、「第9回すどう美術館作品展 ー人間讃歌ー 菅 創吉 展」をご紹介します。
ー2024年9月1日(日)~8日(日)に開催された展覧会の動画ー
会場:ぎゃらりーぜん
動画で楽しむ展覧会
動画をご覧いただきありがとうございます。
油彩の作品は凸凹としたマチエールと渋い色味、ユーモラスな形の表現に惹きつけられます。
廃品の形を極力変えずに組み合わせた作品もタイトルが言い得て妙である。
皆さんはどのように感じましたか?
菅創吉はおよそ120年前に生を受け、日本、中国、メキシコ、フランス、アメリカなど多国でスケッチを描きながら何を見て何を感じていたのか、その視線の先に捉えたものは何だったのか。
街の何でもない様子をデッサンに残していることにそんな興味が湧きます。
今の日本の現代アートとしてサブカルチャーをモチーフにしたものやキャラクターを用いた作品は世界で人気だが、彼はその要素を持ちながら1950年代から制作している。しかしそこには漫画とか抽象とか、そんなの関係なく自分の描きたい物を描いているという小気味良さがある。
菅創吉 略歴
菅創吉(1905~1982) 略歴
1905 兵庫県姫路市に生まれる
1938 満鉄牡丹江鉄道局広報部に入社(現在の中国東北部)
1941 牡丹江でスケッチ展を開催
このころ新京放送局のアナウンサーであった森繁久彌と知り合う
1945 中国から一時帰国、そのまま終戦となる
1947 神戸駐屯の進駐軍(レッド・サンダース)に勤務
1950 上京 毎日新聞社の嘱託となり、漫画や挿絵を描く
1958 初の個展を東京・銀座で開催、その後個展を中心に作品を発表
1963 渡米、ニューヨーク他で個展多数
1972 帰国、姫路で個展、以後東京を中心として個展を開催
1982 「菅創吉の世界展」を池田20世紀美術館で開催
会期中に死去(享年77歳)
1990 「回顧展・菅創吉の世界」(池田20世紀美術館)
1991 「回顧ー菅創吉」(姫路市立美術館)
1994 「菅創吉特別展」(すどう美術館 町田)
1996 「いのちのつぶやきが聞こえるー菅創吉ー展」(すどう美術館 町田)
1997 菅創吉展(多摩美術大学附属美術館)
1998 「菅創吉展」ー静かなるユーモアー(富山県福野町)
・遺族が同町に多数の菅創吉作品を寄贈
1999 「人間讃歌ー菅創吉展」(すどう美術館 銀座)
2006 「いのちのつぶやきが聞こえるー菅創吉ー展」(游文社 新潟県柏崎市)
2017 「菅創吉生誕110周年記念展」(富山県福野町)
2020 「菅創吉の世界展」(ギャラリーNEW新九郎 小田原)
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菅創吉について福野文化創造センターヘリオスのサイトを共有しますので興味のある方はご覧ください。
・講演 すどう美術館 館長:須藤一郎
・朗読 語リスト: 泉田洋子
・落語 立川流真打:立川志らら
作家:菅創吉
撮影・編集:DEアート